横田ファーム@千葉県(1)(Yokota farm at Chiba prefecture)
千葉県の横田ファームの横田文人さんを訪問してきました。
栽培されている主な作物は、ミニトマト、イチゴ、シイタケ、きくらげ、いちじくです。野菜苗も通常は栽培しているそうですが、今年の大雪によりハウスが倒壊のため休止しています。イチゴの品種はとちおとめ、紅ほっぺ、やよい姫、かおり野、アルビオン(四季成りイチゴ)、シイタケの品種は富富(とむとむ)です。
敷地面積は約2ha、栽培面積は約1.5ha(施設栽培が約0.9ha、露地栽培が約0.6ha)で、観光農園主体の農家さんです。生産される作物のほぼすべては、観光農園と直売所によって販売されますが、販売作物に季節性があるため、観光農園が開かれるのは今のところ12月から6月ごろまです。しかし、6月から12月まで観光農園の開園期間を拡張するために、イチジクの栽培を始めるなど新しい取り組みを行っています。
また、近隣農家さんとコラボして、体験農業、新規就農支援、カフェの運営などを、週末ファーマーズ倶楽部 - 週末ファーマーズ倶楽部やファーマーズマーケットという団体を通じて行っています。私が研究員として所属するInnoplexとも太陽光型植物工場によるイチゴ栽培のセミナーや研修を行っています。
今回は、2回に分けて訪問の様子を書こうと思います。第1回目では現地の様子を写真付きで紹介し、第2回目は技術寄りの内容を中心に話します。
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四季成りイチゴ、アルビオンの試験栽培場です。一般に日本に出回っている一騎成りイチゴと比べると、酸味が強く実が小さいです。
アルビオンの実です。
イチゴ農園です。とちおとめ、紅ほっぺ、やよい姫、かおり野の4種類が同じハウスに植えられており、4つの味を同時に楽しめます。
それぞれのイチゴ苗には、このように養液を注入するチューブが刺してあります。設定した時間になると自動的に養液が流れる仕組みになっています。
来年開設予定のミニトマトの圃場です。
シイタケの栽培施設です。おがくずを固めたものにシイタケ菌を植えています。注意するのは主に、温度と湿度だけなので、他の作物に比べて管理が楽だそうです。非常に味の濃いシイタケができ、観光農園では人気だそうです。
ほとんどの培地では、まだシイタケがなっていませんでしたが、中にはここまで成長したものもありました。
きくらげ栽培施設。パンっぽく見ますがパンではありません。
おがくずをラップで包み、側面に切れ込みを入れて生育させています。
予冷庫です。
横田ファームの敷地内では、双日株式会社の子会社、株式会社マイベジタブルが栽培を行っています。葉物野菜やハーブを栽培しています。パッドアンドファン(pad and fan system)はありませんでしたが、床は全面コンクリートでした。培地は砂を使用しています。
浄水装置です。水道水を純水に変えます。
(第2回につづく)